ダイスの言うとおり

ダイスにはロマンがあるよな

『はやぶさ 遥かなる帰還』 鑑賞

 映画『はやぶさ 遥かなる帰還』を観てきた。
 以下若干ネタバレを含みますので畳んでおきます。

 えー、渡辺謙かっこ良いです。そんなに背の高い川口先生がおるか!
 えー、山崎努渋いです。渡辺謙と山崎努が同じフレームの中におるわーってだけで脳汁出まくって死ぬ類の人は観に行ったら死にます。

 さておいて。
 2011年10月に公開された「はやぶさ/HAYABUSA」 は広報や学者の生き様にスポットを当てた作品だったが、今作はイオンエンジンを始めとする技術屋や運用現場のスタッフにスポットを当てた作品。
 ある程度はやぶさの軌跡を追ってはいるが、はやぶさそのもののドキュメンタリとして観に行くと肩透かしを食らうのは「はやぶさ/HAYABUSA」 と同じ。はやぶさの行程はけっこう端折ったりアクシデントとイベントの順序を入れ替えたりしているし、ミネルバも出てこない。
 また「そんなわけねーだろ!」 的な演出も当然あるというか、dyode Enableってコマンドはねーだろ普通。スペルも違う(Diode) し、コマンド打たれたダイオードがウオォォォンと光って稼動開始したりもしない。ここが一番ファンタジーだったので例に挙げたが、細かい突っ込みどころは無数にある。それはしょうがない(そもそも突っ込みどころの全く無い作品を作ったらフィクションよりフィクション臭い超ファンタジーになってしまうのがはやぶさの難しいところ) ただまぁ、そういう突っ込みどころはあるとしても、目の付け所の良い良作だと感じた。

 個人的に一番盛り上がったのは、ロストしたはやぶさを見つけたシーンの「臼田より相模原!… 臼田より相模原リァー!」 だったが、実際はもちっと検証してから報告するよな。でもそのシーンの直前まで、ひたすらはやぶさを捜索しては報われない、じりじりした焦燥とゆっくりとした諦めが降り積もっていくシーンだっただけに、爽快感があった。後はM-Vが上がっていくシーンも良かったなぁ。打ち上げ成功したのは分かってんのに「うおぉ上がれー!」 って気分だったし。ロケットの打ち上げというのはどうしてこうも魂震えるのか。

 盛り上がるといえばカプセルリエントリなのがはやぶさのお約束だが、ここはどうもイマイチ。ここで泣いてる新聞記者、別にあんまり関わってこなかったし。あんたじゃないよね、そこでメインに出てくるのあんたじゃないよね、いやもちろんその前の山崎努のシーンから引っ張ってるからあんたじゃないとダメなんだけど、ビミョーみたいな。
 そうやって心中でブータレてたら、はやぶさの撮った写真が数枚出てきて、もちろん最後に見せるのはあの写真なわけです。涙腺一撃破壊。ちくしょう、狙ってるのは分かってんのに。やられた。渡辺謙もうめぇなー。


 なんだか酒飲んでクダ巻いてるみたいなエントリになってしまったけど、感想文なんてこんなもんだということで。
 あと江口洋介と吉岡秀隆がBL過ぎる!とうちの腐ってる相方が大喜びしていたけど、研究側とメーカ側の真面目な対立だったと思う。志と商売と。切って切り離せたらもっと楽なんだろうけどなー。何事も。

« まだまだまだまだ続きましたけど終わり|Top|Android機きたよ - ISW11F その2 - »

コメント

このブログ見て,今日見に行ってきました.

> dyode Enableってコマンドはねーだろ普通

注意してみましたが,
「Diode Enable」と書いてありました.
差し替えたのでしょうか. フィルムにもいくつかの版があるだろうし.
また, あれはソースかスクリプトのコメント欄の記載だったと思います. コマンドではないと思います.
0x0001  ' Diode Enable
って,感じでした.



> コマンド打たれたダイオードがウオォォォンと光って稼動開始したりもしない。

「ウオォォォン」という効果音はあったかもしれませんが
それほど大きくはありませんでした.
事前の予想では, ヤマトの波動砲のようなものを期待していたのですが, 単に部品の場所を強調している表現だと思います.
妥当ではないでしょうか.


全体としては, 楽しめました.
渡辺謙と江口洋介が,
「俺は英語が喋れるんだぞ-!!」的なところがちょっと鼻につきましたが, 全体としてはよくできてると思いました.

ロケット打ち上げのところのリアリティーが
やはり アポロ13には及ばず, しょぼかったのがすこし残念でした.

NASAのミーティングルームと宇宙研のこわれそうな椅子の対比が良かったですね. アメリカはやっぱりすごい国だと思いました.

日本のパワーの源泉はやはり町工場かもしれません

観に行かれましたか。楽しめたのなら何よりでした。

> dyode? Diode

見間違えかもしれませんし、本当に版違いかもしれません。
でも「あれ!?」って異常に引っかかったんだよなぁ。

> ウオォォォン

当方が鑑賞したときは人の入りがほとんどなく、それで音が目立ったのかもしれません。ウオォォォン時に場内で妙なニガ笑いやざわめきが起きたのを覚えています。もちろんこちらもニガ笑い。
いや分かり易さ重視は重々承知なんですけどね。ダイオード光らせても何が起きたのか分からない人には分からないし、顛末知ってる人ならダイオードのアップ見せるだけでいいし、ウオォォォンはないよなーって後から映画の内容を興奮して語る一ファン状態ってことで。

ロケット打ち上げはちょっとCG臭さ満載でしたね。ロケットと言えば、個人的にはもうちょいロケットに関わる町工場の挿話なんかも欲しかったところです(すでに130分オーバーの作品だが…)

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://silverwolf5218.blog55.fc2.com/tb.php/951-830033fb

Top

HOME

白銀

Author:白銀
TRPGと付き合ってはや十数年。
まさか結婚相手までTRPG者とは、TRPGで遊び始めた頃の白銀少年は知る由も無かった。

ルールブックの範疇で好き勝手に遊ぶので、ご一緒の際はよろしくどうぞ。

名前:


本文: