ダイスの言うとおり

ダイスにはロマンがあるよな

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霧の街 第47話

 いよいよハイネをサンドリーヌの元へ連れて行くために鮮血城へ。
 ハイネを連れて行くとサンドリーヌのラストクエストが始まるので、ここから最終章といってもいい。
 ただ、ラストクエストに入る前に経験点の清算を行う必要があるので、街をもう一周くらいしそう。

SSっぽいモノローグ⇒
ゲーム記録⇒



 ハイネを鮮血城へ連れて行ってから、今日で一週間が経っている。
 サンドリーヌはともかく、肉親のクリスは首を長くして待ってるんじゃないかな。

 そう思ったあたしは鮮血城を訪れていた。
 ギュスタフのベルを鳴らして城に入れてもらう。

「こんにちはアデ。みんな元気してる?」

「いらっしゃいませアッシュ。ハイネは毎日ずっとユディトさまと図書室にいますよ」

 よしよし、どうやら本の楽しさにハマってるみたい。
 あたしがアデに連れられて図書室へ行くと、二人並んで何かを読んでいるところだった。
 一瞬微笑ましく思ってしまったけれども、あたしも彼女たちと同じ年齢だってことを思い出す。むしろあたしの方が年下なんだけど。

「ユディト、ハイネ、久しぶり」
「アッシュ? 久しぶり! 元気だった?」

 ユディトは軽く会釈を、ハイネは元気に手を挙げて挨拶を返してくれた。

「何読んでるの?」
「ううん、今は文字の勉強をしていたの。エルフ語。アッシュ読める?」
「うっ、あたしまだそれ読めない…」
「じゃ、今度教えてあげる! 代わりに、魔法文明語を教えてほしいのよね。ユディトがアッシュなら教えられるって。
 あたし、いつか全部の言葉が読めるようになりたいなぁ」
「いいんじゃないかな… それってすごいことだよ」

 ハイネの雰囲気はかなり変わっていた。終着点の見える目標から、終わりのない探求が目標へと切り替わったからかな。
 今のハイネなら、蛮族の供物になりたいとは言わないんじゃないだろうか。

「ねぇ、ハイネ。あたしがあなたを連れ出すときに言ったこと、覚えてる?」

 あたしがそう訊くとハイネは軽く眉根を寄せて考え込んだ。

「ええと、なんだっけ… 確か…」

 しばらく考えて、思い当たったらしく、表情が変わった。でも、すぐにその表情が曇る。

「あたしに会いたいって人がいるんだっけ…」

「覚えててくれてうれしいわぁ」

「それって… 蛮族、さま?」

 ハイネが探るように訊いてくる。
 変われば変わるものだとあたしは半ば感心すらしていた。
 あの牧場に連れ戻されたらハイネは殺される。以前のハイネなら、それで供物となれるならと大喜びしたかもしれないけれども、今のハイネは、それを受け入れられないのがありありと分かった。
 これならクリスのところに連れて行ける。もうハイネに供物願望はない。
 書物という、限りないの知識の一端に触れたことで、生きる目的を見つけたんだ。

「ううん、それは違うってあのときに言ったよ」

 あたしがそう言うと、ハイネはあからさまに安堵したようだった。

「まぁ、あとは行ってみてのお楽しみかな。悪いけど、すぐに移動したいの。支度してくれる?」

 ハイネが支度のために図書室を出て行ったのを見届けて、あたしはユディトへ頭を下げた。

「ありがとう、ユディト。ハイネに生きる道を示してくれて」

 ハイネを連れてきたときに、あたしはユディトには事情を説明した。
 ユディトはハイネの興味を書物に向けさせるために、ハイネをここに置いて、毎日毎日付き合ってくれたに違いない。

「ううん、アッシュ。私はこれまで同じくらいの年の子と遊んだことがなかったから。お友達ができたみたいで楽しかった」

「いつもお願いしてばかりで何も返せないのが心苦しいんだけど…」

 あたしがそういうとユディトは微笑んだ。

「お友達になってくれるだけで充分。あとウルスラさんも来てくれるようになったし。アッシュには感謝してる。
 またハイネと遊びに来てくれるんでしょう?」

「……」

 あたしは答えられなかった。たぶん、もう鮮血城には来ない。
 ハイネをサンドリーヌの館に連れて行ったら、あとは事後処理をしてこの街を出ることになるはずだ。
 鮮血城にやりのこした用事はない。

 そんなあたしを見て、ユディトはつと窓の外を指した。
 あたしもつられて窓の外を見やる。

「この霧が晴れてからでもいいよ、アッシュ。
 この街を出るんでしょう? でもいつかまた、戻ってくるよね。そのときに、またハイネと来て。
 あたしはギュスタフだから、この街を離れられないけど。でも、でも… ずっと、ずっと待ってるから」

 ユディトの声が震えるのが分かった。
 そっか、とあたしの中で納得の声がする。
 ユディトが無償で協力してくれたのは、本当に友達がほしくて、そしてあたしやハイネがいるのが本当に嬉しかったんだ。
 お友達になってくれるだけで充分、って、本気の本気だったんだ。
 あたしはユディトにとって同年代の友達で、同じく同年代のハイネを連れてきた。そして今、ハイネごとユディトの前からいなくなろうとしている。
 あたしは、今、ユディトにとてつもなく残酷な仕打ちをしているんだ。

「…… また、来る。いつか、必ず」

 顔を伏せて手で覆ってしまったユディトの髪に、あたしは顔を埋めた。

「いろいろありがとう。さようなら、ユディト。元気でね」



 サンドリーヌの館での再会は、ハイネの方にクリスの記憶がないこともあって、わりとあっさり目だった。
 なんでも、ハイネは幼い頃に誘拐されて牧場に連れて行かれたらしく、兄であるクリスどころか両親の記憶さえ無いとのことだった。

「これから時間をかけて、兄妹の絆を育てていきます」

 クリスはそう言ってあたしにお礼を言ったけれども、二人の間に横たわる時間と価値観という溝が生み出す悲喜劇を思うと、あたしは素直に喜べない思いだった。

「でも、二人で解決していくことなのでしょう」

 サンドリーヌはそう言って突き放したけれども、「わたくしも力添えを」 と呟いたのをあたしは聞き逃さなかった。
 んん? 主人が奴隷の家族をそこまで?
 なんて思ってたあたしだったけど、その疑問は直後に氷解することに。あたしのニブさもたいがいだなぁ。

「アッシュ。お疲れ様でした。ハイネを無事にクリスの元に連れてきてくれたことには感謝の言葉もありません。
 つきましては、いよいよ最後のお願いをすることになります」



 ジャバディーン討伐(灼熱の踊り子亭の奴隷解放) からハイネ救出に至るまでに入手できる★の数はえらいことになっており、3つのクエストで10個という有様。これだけで経験点2000点になる。
 アッシュの残るレベルアップ計画は、コンジャラーを7レベルに。経験点が余ったらそれをエンハンサーに回す。
 正直言うとジャバディーン戦の前にコンジャラーをレベル7にしておきたかったが、経験点が足りなかった。ソロだと使いづらさ満載のコンジャラーだが、7レベルになるとようやく魔法戦士に有用な呪文が手に入るのだった。


< 第47話 結果 >


・★★★を獲得
・「ハイネの救出」 を完了



(A-1) (露店市) (血染壁) (ダルクレム) ( サカロス ) (F-1)
(A-2) (闘技場) (娼婦街) (三色幕) (鮮血城) ( 廃屋 )
(涸井戸) (裸王様) ( キルヒア ) ( 牧場 ) (追剥路) (常夜廊)
( 港 ) (どぶ川) (麻薬窟) (翡翠搭) (帰らず) (叫び門)
( シェス湖) (施療院) (ヤム酒場) (路地裏) (袋長屋) (処刑場)
( シェス湖) (泉広場) (灼熱踊) (荒庭園) (黒の丘) (F-6)
( シェス湖) ( 牢獄 ) ( ブラグ) (明灯館) (奴隷市) (F-7)


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コメント

ど、れ、い、ん、た、っ、ち  …! ですね!

どっちかというとクリエイトゴーレムⅡでインテンスコントロールして一緒に戦う方が手数も対象も増やせて魔法戦士向きじゃないでしょうか。

ドレインタッチはスフィンクスナレッジがないと、イマイチ活かせないのですよねぇ。
毎回指輪叩き割るのも出費が辛い。

ゴーレム戦隊アシュレンジャー!

確かに、ある程度分散する可能性がある場合、
ゴーレムは有用ですねえ …!

ドレインは浪漫に終った …!

応援してます。超!

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白銀

Author:白銀
TRPGと付き合ってはや十数年。
まさか結婚相手までTRPG者とは、TRPGで遊び始めた頃の白銀少年は知る由も無かった。

ルールブックの範疇で好き勝手に遊ぶので、ご一緒の際はよろしくどうぞ。

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