ダイスの言うとおり

ダイスにはロマンがあるよな

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人間ドック初陣

 ついにこの日がやってきた。
 今までの健康診断といえば、朝行ってきて午後から出社するか、午後に行ってとっとと帰宅するかの二択だったわけだが、今日はうれしはずかしの初人間ドック。終日病院に篭もりきりだぜヤッホゥ。
 人間ドックと言えば、誰もが思い浮かべるのがバリウム。だがこの白銀、バリウムはすでに体験したことがあるッ
 今さらバリウムの1杯や1.2杯では慄かぬわ。2杯は勘弁してください。
 その他の検査? そんなもんは現地に行ってから判明すればよい。オプション検査は受けぬ。なんか負けた気になるから。


 場所は渋谷。文化村通りをドカドカ歩いて時間通りに現地到着。所定の時間に到着し、受付を済ませる。
 初人間ドッカーとしての初々しさを前面に押し出しつつ、パン一の上から化繊のガウンを羽織って待合室へ。
 いるいる、うようよと本日の人間ドッカーどもがたむろしている。
 この白銀のように明らかに初人間ドックと見て取れる新兵もいれば、幾度も人間ドックの十字砲火を潜り抜けてきたのであろうふてぶてしさMAXな古参兵もいる。
 思い出すぜ、池袋の超納期仕事時代の同僚どもの目スターリングラードの戦線をよおぉ

 悪ノリ注意報。  ここの人間ドックは、数人の人間ドッカーを一人のエスコートナースが担当するシステムで、各自が順次様々な検査を受けていくシステム。
 というわけで早速エスコートされる。

「まずはこの紙コップを持って、あちらのおトイレの方へどうぞ」

 いきなりエスコート要らねぇー
 トイレに誘導してからエスコートつければいいんじゃないだろうか。
 その後、内科診療、血圧、心電図、視力、体力、時の運と検診が続いていく。

 ところで、エスコートナースと診察部屋付きのナースの圧倒的なレベル差は何なのか。
 フロアにたむろする化繊ガウンの群れ。それらを誘導する20~30人ほどの華やかなエスコートナース達。そして消毒とメカ臭を漂わせて人間ドッカーを迎撃する部屋付きナース達。

 PL東京健康管理センター。侮れない。
 ナースの基本は接客だと分かっていらっしゃる。だがあざとすぎて、何か大病を患ったときにここにお世話になる気はしない。
 受付は美ナースでも入院した途端に、勤めてこのかた医療メカ以外に弄ったことのないような担当ナースが患者を実験動物のよーな目で見据え、プロい手捌きで解体するに決まってる。

 そんな妄想に耽りつつ、美エスコートナースに誘導されて検診は進む。
 視力測定。
 右1.5。本当にSEか私は。就職してからまったく衰えない黄金の右目。
 左0.2。これぞSE眼力。就職してからこれもまったく変化の無い腐敗左目。ぶっちゃけこの視力差が偏頭痛の根っこのような気がするのだが、今さら何が変わるわけでもなし。

 採血。
 美エスコートナースから引き離され、この道40年モノの採血ナースがガシスと我が左腕を掴み、手練の手管でゴムを素早く装着。往年のテクニックで素早く揉み解される。もとより採血しやすいと定評のあるマイ血管。その黒光りする静脈血はあっという間に放出させられた。しかも試験管4本も。採りすぎじゃないんですかそうですか。
 あんまり痛くなかったからいいけれども(*ノノ

 超音波内臓検診。
 いきなりガウンを脱がされると、腹の上に生暖かいジェルをビュッとブッかけられる。そしてそのジェルを伸ばすようにガンカメラでぐりぐりと腹をおおぉおををぉぅぇっぷ
 一通りコトが済むとティッシュでかさかさとジェルを拭き取られる。何のプレイか言ってみれ。いいから言ってみれ。
 せっかくの超音波画像も 患畜 患者からは見えないようになってるし。

 慣れ親しんだレントゲン。
 はい吸ってー 息止めてー そのまm バシャリ
 早い、早いよ。タイミング早いよ。
 今ちょっと体捻った気がするんです、ワンスモア。ワンスモアプリーズ。
 何度も放射線を浴びるとゴジラ化の危険が増大してしまう気がするが、妙な映り方をして妙な診断を下されるよりマシに決まってる。
 そんな訴えもむなしく、ハイ次横向いて、と冷酷な声。
 息吸ってー 息止めてー そのm バシャリ
 待てって。なんで。どうして。あたし分からない。
 あなたが分からないのよ。
 訴えもむなしくレントゲン室から放り出される。

 そしていよいよ真打。
 バリウム様の大登場だ。
 事前に注射を打って内臓の働きを抑えるとかで、ナースがマイレフト腕に注射針を近づける。
 まぁ注射なら打たれ慣れている。どんと来いってもんだ。意識はすでにバリウムに飛んででだだだでっづでだいたいいたいいたたたた

「痛いですかー ごめんなさいー」

 いいから抜け いやさっさとシリンダ押し込みきれ いややっぱ抜いて いやもうあかんってだだだだだづでどだわだあだだだだ

 とんでもなくド下手なナースだった。
 バリウム投入の前にすでに撃滅された気分になって検査室へ。
 ハイ、これ飲んでと発泡剤の薬包を渡される。
 渡された水は50cc。少ない。
 案の定、不気味なサイダー味の発泡剤が口の中に残ってしゅわしゅわ。

「口の中に残ったらこれで流し込んでくださいねー」

 そう言ってコップの中に白い液体を注ぐドクター。
 ずっしり
 明らかに通常の飲料では有り得ない重量を持ったそいつの名は硫酸バリウム。
 イカしてる。
 覚悟を決めて口の中に運ぶ。

 のぺっ

 来た来た、バリウム特有の口腔を蹂躙する口触り。
 ヤケクソなフルーツフレーバーがさらに飲みにくさを助長する。
 一気に口の中に流し込む。
 重みで下あごが下がるかと思うほどの重量感。
 強引に飲み下す。
 重いものが下がっていく。
 そこでドクターの指示がくる。

「はい、左腕下にして回ってー 今度は反対側に回ってー うつ伏せで止まってー 右腰少し上げる 右に回ってー 左に回ってー うつ伏せで止まってー 左手上げてー」

 寝ていた台はいつしか垂直になり、かと思えば45度に、かと思えば60度にも。
 その台の上で捌かれるのを待つ魚さながらにごろごろのた打ち回らされる。

「左のほうにコップ見えますねー それを左手で掴んで。はい、一気に飲むー」

 一気に飲むー じゃぁない。150ccがいつの間にか準備されている。恐る恐るコップを持ち上げる。
 なんて重さだ。10kgくらいあるに違いない。これの前に体重測定をやっておくべきではないのか。

 とにかくその重くて白くてすごいあんちくしょうを必死で飲み下す。
 口の中が… 形容しがたい。

 そしてさらにのたうち回され、体内をぐるぐる回って通過しているバリウムが鮮明な映像となっているに違いないんだけどぐるぐる回ってると見られねぇー

 そうこうしているうちに診察台がうぃーんと垂直に。やれやれと一息つく間もなく、目の前には凶悪な突起の先端が。
 それがゆっくりとこの白銀の柔らかいところにいややめてやめてそんなそんな太くてゴツいのがうええぇぇぇぇぇ
 ぐりぐり腹を圧迫されるだけでなく、縦横に動き回る突起がマイボディを蹂躙する。
 発泡剤を飲むとゲップがしたくなるものなのだが、このときまで全くその兆候はなかった。
 しかし、この蹂躙劇で発泡剤も奮起したのか込み上げる衝動。
 今は、今はまずい。
 腹を圧迫されている今は。
 決壊した暁にはいろいろ出るに決まってる。
 だがしかし。いやまさか。そんな。出るか。出るしか。

 寸前のところで検査は終わった。


 余力で聴力と肺活量の検査を流し、浴びるほど水を飲む。
 バリウムは腸内で固まりやすいため、水分を多めに取って早いところ排出しないと危険がピンチ。弱い下剤も渡されるが、これは帰宅してから使うことにする。

 ともあれ、全検査を無事に乗り越え、人間ドッカーとしての初陣は無事に終了。生還を果たした。
 ここまで陰惨な思いをするならいっそ異常が見つかれと思ってしまう辺りがトラップ。
 結果は。

 要経過観察(意訳:特に異常なし)

 敗退した気分ではある。

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コメント

なんで

なんで


なんで



人間ドックでこんなに笑わされるんでしょうか

白銀さんとバリウムのせいだー!

読んでいる間に新手の拷問体験談を読んでる気になってました。

バリウム飲む前の、筋肉注射、ひっじょーに痛いんですよね(笑)

あぁ、私も検診うけに行かなきゃなぁー……。

すごく楽しそうに見えるのは何故w

何で人間ドックでこんなに笑うんだろう!
私の(笑い)涙を返して・・・!!
あ。 ネジ・・ (落っこちたネジを追いかけていく

超レス

> 夢見ん

なんで笑うだァー!
人の恐怖体験を見て笑いおって!
バリウムはすごい奴です。
みんなそのうち体験するんだ。ウヒ。


> ぶどう

新手の拷問どころか健康状態を診断しているだけというのが救われない。
でもちょっと変えると即座に拷問に応用可能。やったぜ。


> 豆さん

筋注も上手い人がやるとあまり痛くないのですけれども、今回ばかりは外れでした。
フェネルを検索しようとしてフェンネルのキャラシを開いた級の衝撃。


> ちき

楽しそうですかそうですか。
次回は注射系とブッかけとバリウム代わってやるから遠慮しなくていいです。


> 羽裏さん

な、なんでみんな笑うだァー!
戦場から必死の思いで帰還した新兵のレポートを笑うとは!
(メカ腹のねじを持って泣きダッシュ)



みんないつかは人間ドックレポートを書くハメになるんですよウシシ
すでに体験している同志へは捧げ銃にて敬礼。

僕らの時代にはきっとナノテクでバリウムなんか滅んでるんです
胃カメラなんか滅んでるんです
ふふん

残念ながら

最新の理論によれば、ナノテクは実現不可能ってことが分かってきましたw
技術が進歩すればとかではなくて、もうこの世の造りがそうなってる。
詳しく知りたければ「ハイゼンベルクの不確定性原理」でも調べるとよいです。

バリウムに代わる飲みやすい造影剤もあるにはあるんですが、スゲエ高価かスゲエ飲み難いかスゲエ害があるのどれかだそうで。

要するに、みんなバリウム飲め(にこやか

これあれですよね、人間ドックレポートと見せかけた官能小説ですよね。

バリウムのあの喉越しは何とかならないもんでしょうか。味の問題じゃないんだ。イチゴ味とか出されてもそういう問題では。

生還おめでとうございます(笑

私もドックは去年受けまして、バリウム初体験はやっぱりキツかったですね。

その時は、ついでに1泊して、次の日胃カメラも初体験しました。胃カメラも、相当キツイですよ。

れすじゃ

> くろねこさん

官能小説呼ばわりだよもう。
バリウムに味付けたやつ出てきて欲しいですね。
貴様が飲め飲んでみろと。
あのセメントのような口触りをなんとかしてくれ。


> たてるさん

実は胃カメラも経験あります。
二度と勘弁。
日本で開発された世界に誇れる超技術だけど勘弁。

相変わらず面白いですねぇ・・・。
内容もだけど、みんなのレスも(笑
私もそろそろ人間ドックのお世話にならなきゃいけない筈なんですが・・・やだよ、バリウムなんか飲むもんか!!
胃カメラだって飲むもんか!!
筋肉注射が嫌で5回の予定が2回で通院やめた根性なしの私です。
子宮検診だけは受けとくか・・・(ぁ

れすん

> そなちさん

バリウムくらい飲んでおくといいですよw
今までまづかったあんなものやこんなものが少しは人間的な味に感じるかも!
そんなショッキング味覚研磨法は要らない。

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白銀

Author:白銀
TRPGと付き合ってはや十数年。
まさか結婚相手までTRPG者とは、TRPGで遊び始めた頃の白銀少年は知る由も無かった。

ルールブックの範疇で好き勝手に遊ぶので、ご一緒の際はよろしくどうぞ。

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