ダイスの言うとおり

ダイスにはロマンがあるよな

霧の街 第2話

 霧の街を歩き始める。
 導入でちょこっと言及してるけど、初期の目的地配置が遠く、飛び地になっているので、途中の空白パラグラフの結果次第では即死亡もありうる。
 気がする。

 とりあえず拠点を出て固定ミッションを達成すべく移動。
 最初の空白地(いきなりか) は路地裏。D-5に路地裏をプロットする。いざ。

SSっぽいモノローグ⇒
ゲーム記録⇒



 袋小路長屋から出ると、迷路のような路地裏が広がっている。
 霧の街で育ったあたしでも、この辺りの道は全然分からない。とりあえず、あてもなく路地裏をつたい歩いていると、道端のボロ切れが動いた。

「また、わしをいじめに来たんじゃろう!」

 それはボロをまとった老婆だった。すごく怯えていて、話を聞いてくれそうもない。何度か話をしようとして諦める。
 自分は本当はエルフだとか上位蛮族の呪いでこんな姿になったとか、よく分からないことを喚き散らす老婆を置いて、その場を立ち去った。
 この街であの歳になるまで生きられるのは幸運といわれることもある。けれどもあんな風になってまで生き延びるのは本当に幸運なんだろうか。まともに話もできず、怯えて道端に転がっているだけの日々を死ぬまで送るのは幸運なんだろうか。
 そんなことを考えていたら、完全に道に迷ってしまった。どっちを見ても同じような路地で、ひたすら時間だけが過ぎていく。
 幸い蛮族がうろついているわけでもないし、時間に追われているわけでもないけれども、「なにもない」 時間だけが過ぎ、疲労だけが重なる。レッドキャップにもらった傷が今さらのように疼いた。

 幾つ目の路地だっただろうか。風景が不意に動いた。
 びっくりして思わず後ずさる。左手が棒杖に伸びた。

「そのお優しそうな方、わたしめに施しを…」

 動いたのは、風景に同化していたような枯れ枝のような老人だった。あたしは一息ついてこわばった背筋を伸ばした。やっぱり無意識に緊張と怯えがあるんだと思う。

「… これで何か食べて」

 緊張をほぐしてくれたお礼の気持ちを込めて5ガメルを渡すと、老人は笑顔を浮かべた。

「ありがとう、優しい方。わしはモルトンという。実はかつてこの霧の街を攻めたダーレスブルグの兵士じゃ」

「ダーレスブルグ…?」

「テラスティア大陸の北にある、レーゼルドーン大陸への入り口じゃよ」

「テラス、ティア…? レーゼルドーン?」

 聞いたことのない単語ばかりで、あたしは首を捻ることしかできなかった。

「ふむ… あんたは浮民か。この街で育ったのかな? ダーレスブルグはわしらのような人族の国じゃよ」

 人族の国―― 外の世界!
 この人は、外の世界の人だ。あたしの知りたかった世界を知っている人だ。

「もっと、お話、聞かせてほしい」

 あたしはその場に座り込むと、モルトンと一緒に少し早めの昼食を食べた。
 モルトンは、あたしの知りたかったことをたくさん教えてくれた。この街を出れば霧は滅多に出ないし、人族の街では人々が食料として狩られることもない。街中を夜に歩いても取って食われることもない。
 本当にそんな世界があって、そしてそれはこの街の外に出るだけで行き着けるんだ…
 話がひと段落すると、モルトンが声を潜めて言った。

「この街の蛮族どもに一矢報いてやろうと思って調べた情報があるんじゃ。わしももう年だ。この街を抜け出せるとは思えん。このままくたばったら、どんな情報も宝の持ち腐れじゃ。どうじゃ、200ガメルで」

 そう言って卑屈な笑みを浮かべる。
 途端に、今まであたしに輝く世界の話を聞かせてくれたモルトンが色褪せてしまったような気がした。
 この人はもう諦めた人だ。もう、終わってしまった人だ。
 あたしは黙って200ガメルを渡した。
 お金を受け取ったモルトンが話してくれたのは、紅霧の魔剣クルルガランの情報だった。この街を統べる翠将ヤーハッカゼッシュが常に身に着けている魔剣。その剣は蛮族たちの力を増すという。そして名誉蛮族たちの腕輪から彼らの血を抜いて力を発揮するのだという。
 正直言って、あたしには関係の無い話だった。翠将をどうこうすることは、あたしにはとてもできないし、名誉蛮族たちがどうなろうと関係もない。

「もし、あんたがこの街を脱出できたら、この情報をダーレスブルグまで届けてくれな」

 そう言ってモルトンは腰を上げた。去っていく後姿は何か誇らしげですらあった。彼にとっては大事なことだったのかもしれない。でも彼が蛮族たちに何を報いたのだろう。あたしがこの街を出て、ダーレスブルグとやらまでたどり着いて、そしてクルルガランの話を伝えて、はじめて彼は何かを成し遂げたことになる。
 あたしはこの霧の街を出たいだけ。クルルガランのことはとりあえず頭の片隅に入れておくとしても、役に立つとは思えなかった。

 あたしが路地裏をようやく抜けたとき、時刻はすでに昼下がりごろになっていた。



 実際はこのあと穴トラップに気付き、ナヴァリア(老婆) に再び出会って路地裏の出口まで案内してもらっているので、クルルガランの情報獲得、穴看破、ナヴァリアに会う、の合計3つの★を獲得している。
 最初にナヴァリアに遭遇したときのアッシュの対応はランダムで決定した結果、無視することに。
 路地裏の進みは、物乞い→穴→物乞い。物乞いは二度目なのでナヴァリアに変化。ナヴァリアに20ガメル払って路地裏の出口へ。

 この路地裏は固定イベントのみでランダムイベントも起こらないが、やたら時間を消耗する可能性があるため、移動先であじゃぱァー! な目に遭う可能性がある。地味にイヤらしい。



< 第2話 結果 >


・★★★獲得
・情報:紅霧の魔剣クルルガラン。
・情報:老婆ナヴァリアは上位蛮族に呪いをかけられたエルフ。物知り。
・225G払う(モルトンへの施し+情報代+ナヴァリアの案内代)



青字は現在地。


(A-1) (B-1) (C-1) (D-1) (E-1) (F-1)
(A-2) (B-2) (娼婦街) (D-2) (E-2) (F-2)
(A-3) (B-3) (C-3) (D-3) (E-3) (F-3)
( 港 ) (B-4) (麻薬窟) (翡翠搭) (E-4) (叫び門)
( シェス湖) (B-5) (C-5) (路地裏) (袋長屋) (F-5)
( シェス湖) (B-6) (C-6) (D-6) (E-6) (F-6)
( シェス湖) (B-7) (C-7) (D-7) (E-7) (F-7)

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コメント

お久し振りです、ユメです!
ミストキャッスル御疲れ様でした!

そうなんですよ、私もそう思ったんです!
モルトンさん、ここで、200ガメル要求ですか…!と!

少し寂しい感じがしますよね。(笑。)
機密情報それぞれへの、ダーレスブルグからのこう、
ご褒美とかが設定されてないですが。
きっと、情報持ち帰れば、頭300回ぐらい撫でてもらえるかと!

ともあれ、無事の脱出をお祈りしています…!

モルトンはモルトンなりに命かけた結果なんでしょうw
ただこの情報、他のところで普通に聞けたりするんだよな…

モルトンの代わりにこのアッシュが頭300回くらい撫でてもらおう。
その頭は魔改造の末にとんでもないモノだったりするかもしれないけれども。

モルトンは、その200ガメルできっと。
小さな店でも出すのかもしれません。
んで蛮族に因縁つけられるとか。

キマイラの頭とかつけてもらったら、
逆に生き残れるかもしれませんよ!

すいません、好き勝手言いました、、、(視線そらす。)

個人的にはインビジ腕か顔無しヘッドがほしい。

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白銀

Author:白銀
TRPGと付き合ってはや十数年。
まさか結婚相手までTRPG者とは、TRPGで遊び始めた頃の白銀少年は知る由も無かった。

ルールブックの範疇で好き勝手に遊ぶので、ご一緒の際はよろしくどうぞ。

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