ダイスの言うとおり

ダイスにはロマンがあるよな

今年は少しだけ「あれから」の話が続きましたようもう少しだけ

 毎年恒例のアレ。
 続きましてもう少しだけ。
 対象者以外は見ることかなわぬゆえあしからず。
 見てもいいけどワケ分からないよ。

「ソレイユ、どうするのかな…」

「難しいところだな。当事者でない俺たちがどこまで関わっていいかという話だが」

『遅かれ早かれ対面しなければならない問題だったのでは』

「今すぐ決めろって話じゃないんだろうが、生真面目そうだからなぁ」

『とりあえず私としてはさっさとゲート使って自分の街に行きたいですね。特に義理とかないですし、祭器の製造目的はもう伝えましたし』

「はったおすぞ」

『横暴!』



「エンぷーさん」

『おっと、ソレイユ司祭。結論は出ましたか』

「このクリスタルパレスは、レブライという魔法使いの研究の場でもあったわけですよね」

『そうです』

「祭器が収められている部屋以外の部屋には、その研究成果が収められている?」

『そうです』

「それは、永遠の生を得るための研究、ですよね?」

『そうです――そこにたどり着きましたか。
 あなたの訊きたいことに答えましょう。できます』

「待て。何の話をしている。ソレイユ司祭、何を考えている?」

「祭器を始動させた者は祭器に縛られ、その命を祭器に注ぎ込んで水を呼びます。
 ではその者の命が永遠のものであったなら」

「… おい、祭器に縛られたら祭器から離れられなくなるんだぞ」

「この地で生きると決めたのですから、構いません」

「待て、そんな祭器の動力としての生に何の意味が… いや、そもそもそれじゃ争いの火種になるかもしれないって問題はクリアできない!」

「隠し続けます。この地は封印し、祭器の存在は知られないようにします」

『そしてこの地で水を呼び続け、適当な時期に誰かに後をゆだねて身を隠し、あとは眠りにでもつけばいい。まぁこの土地は水不足に悩むことは金輪際なくなるでしょうね』

「それは… それは人の生き方じゃない」

『そうですね。それには同意します。こういうのなんと言うのですかね?
 ひょっとして各地に残る神の使いの伝承とかって、こういうものだったりしませんかね』

「神の使いか。まぁこの土地の水に悩む人たちからしたら聖女さまってことになるんだろうが、ソレイユ司祭はそういう扱いをお望みってことか?」

「――水は、欲しいのです。それにはこの祭器が欲しいのです。そのためには祭器を稼働させ続けるための永遠の命があればいいのです。そして争いの火種にならないよう祭器は隠し、祭器と繋がった者も姿を隠してしまうのがいい」

「都合の良い聖人様だよな、まったく。で、その永遠の命で祭器を動かして祭器と繋がる聖人様は誰なんだ?」

「――」

「それはもう狂気だ。お前さんの仲間はそんなこと望んでるのか」

「わたくし一人が犠牲になるようなやり方は、望まれないでしょうね――みんな、優しいですから」

「だったらもう少しやり方を」

「わたくしの母はこの地に… 皆のために身を捧げた神官だったのです。そういう生き方をした人だったのです」

「だからってお前さんが」


「ねぇ――」

「おっかさんと同じ生き方を―― ん、どした?」

「今の話、永遠の生を得ることが、祭器を使い続ける前提、だよね?」

「まぁ、そうだな」

「永遠の生はレブライの研究テーマで… ここにはその成果がある」

「あぁ、そうだな」

「でもレブライは結局魔獣に精神を移して生き延びようとしたんだよね?」

「……あ。
 おいこら、エンぷー?」

『いだいいだいいだいいだい! ハガのフニが折れるうぅぅ~!
 いやだってウソはついてないですよ! 師匠は魔獣に精神を移して未だに存在はしてるんですから!』

「身体が使い物にならなくなったら精神を別の魔獣に移してるんだよな?」

『そうですよ! 人という存在をその経験と記憶と定義すれば、そのやり方でも――』

「精神を別の魔獣に移したら元のボディはどうなるんだ?」

『それはもちろん、人格も何も抜け落ちたただの肉なので遅かれ早かれマトモに活動できなくなって朽ちますね!』

「あぁ… そりゃダメだな。その時祭器はどうなるんだ?」

『え? そりゃあ祭器は肉体の――んっんー?』

「ソレイユ司祭、やっぱダメそうだぞ」

「すごく考えて覚悟も決めてみたんですけど!」

「ざんねん空回り」

「ソレイユが真剣に考えたのは分かるけど、やっぱりみんなでもう少し考えてみようよ」

「うんうん」

「諸悪の根源はこのエンぷーなんで、とりあえず責任は取ってもらおう」

『ちょ』



 月末は浜松にお出かけしていたので更新が遅くなりました。
 ユゥリィとリゥの言葉で、1人で暴走せず、事前に相談しにきたソレイユでした。
 長くなりましたけど、次回で一区切りです。

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コメント

おかえりなさい!

一人で犠牲になるとか、実現しなくてよかったです本当。
本格的な治水を始めましょう…。

のんびり更新を楽しみにしています!

えんぷーどうなっちゃうの。

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白銀

Author:白銀
TRPGと付き合ってはや十数年。
まさか結婚相手までTRPG者とは、TRPGで遊び始めた頃の白銀少年は知る由も無かった。

ルールブックの範疇で好き勝手に遊ぶので、ご一緒の際はよろしくどうぞ。

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