ダイスの言うとおり

ダイスにはロマンがあるよな

今年は少しだけ「あれから」の話が続きましたようもう少し


 毎年恒例のアレ。
 続きましてもう少し。
 対象者以外は見ることかなわぬゆえあしからず。
 見てもいいけどワケ分からないよ。



「ここがクリスタルパレス、か…」

『ふむ… 何もかも懐かしい。というか外観を見たのは初めでですがね! ほとんどゲートしか使っていなかったもので』

「これはいつ頃建てられたものなんだ?」

『さて、どうでしょう。空の上で長く過ごし過ぎて時間の感覚がないですからね。調べてみないとなんとも』



「では… 中へ参りましょう」

「ソレイユ、そんなに緊張しないで。大丈夫、昨日ユゥリィが言ってくれたでしょ。みんないるから」

「えぇ… えぇ、大丈夫。わたくしはもう大丈夫です!」

「でもまだちょっとまぶた腫れてるわね」

「ちょっとリゥさん…」

「あははっ 気楽なぐらいがいいかもね」



「女子組は仲良さそうでいいな」

『漢組は学術的な空気を醸し出していきましょう!』

「お前も目が腫れてんだが」

『寝不足ですから!』

「ホムンクルスって寝不足になるんだな」

『それだけ本来の生物に近い高度なホムンクルスなんです!』

「寝不足で目が腫れる機能とかどう考えても要らねぇ…」



「ホールか。広いな」

「このホールには通路が行く手に5つ、柱が4本あります。柱にはそれぞれ文字が彫られています」

「どれどれ、古語だな。えーと」


完全都市アースホール
エシュリナ・レブライ

海底都市シャバン
エミュリテ・レブライ

無限都市ゾディアック
エストラ・レブライ

浮遊都市スカイエッジ
エンプス・レブライ ~最後の弟子~


「と書いてある、が… エンぷー、どうだ?」

『兄弟弟子たちと私の名前ですね。間違いありません。それぞれが研究の対象としていた街の名前もあっています』

「全員レブライか。実の兄弟か?」

『いえ、師匠の名前を受け継いだのですよ。私が最後の弟子なのも間違いありません』

「あ、こっち。ホールの中央にも何か書いてあるよ」


命生み出す地クリスタルパレス
レブライ00 ~完全なる生を目指して~


「レブライ00? 変わった名前だな」

『いえ、00は通しナンバーの最初の数字ってことで付けたのですよ』

「通しナンバー?」

『我が師レブライは、頑強な魔獣に精神を乗り移らせて延命したのです。最初はレブライ01、次がレブライ02、という風に』

「そんなことして大丈夫なもんなのか?」

『レブライ16あたりの師匠と会ったことがありますが、魔獣の肉体に強く影響されていましたね。マンティコアなどの邪悪とされる魔獣を使ったりすると、その性格も強く影響されるようです』

「ソレはダメな空気がしてきたな… そういえば、お前さんもかなり似たことしてるよな?」

『私はそういったヘンなクセがつかないよう、無垢なホムンクルス体を使い続けてますからね。肉体的には脆弱ですが、魔法の儀式と相性が良いので歪みが出ないのです』

「なんにせよ不健康な話だな」

『で、ここの柱が立っている通路を進むとその都市へのゲートがあるわけです。ここからスカイエッジへ行けますよ。はー、やっとたどり着いた』

「なるほど、ここのゲートを使いたかったわけか… シャバンとアースホールの字は暗くなってるな」

『…… シャバンとアースホールへの連絡は絶たれているようですね。エシュリナとエミュリテは志半ばで果てたのでしょうか…… おや、どうしたのですか、すごい汗ですが』

「いいいいいやなんでも。なぁユゥリィ」

「えっ!? えーと、うん、そうだね、なんでもないよなんでも…」

『そういう意味ではエストラはまだ健在なのでしょうかね。フッ、このエンぷーとしたことが郷愁の念に』

「さ、さっさとやることを済ませようか」

『おっとそうでしたね。ではパレス中枢部へ。祭器と対面させていただきましょう』



「ソレイユ、いける?」

「大丈夫です―― 何年ぶりでしょうか、ここに入るのは」

「ふむ、中は扉が4つ、か」

「右から2番目の扉は合言葉『レブライ』で開きます。… 祭器が置かれている部屋です。他の扉は開けられませんでした」

「エンぷー、祭器以外の部屋の扉は開けられるか?」

『開けられます。魔法鍵なので師匠か師匠の弟子でないとまず開けられないのですよ。が、開ける必要は今回は無いかと』

「そうなのか?」

『祭器ウォーターコールの資料は全て祭器と同じ部屋に置かれていますのでね』

「しかし開かない扉があると開けたくなるな」

『後で開けますよ。それでは祭器の部屋へ参りましょう』



「これが祭器ウォーターコール…か」

『ふむふむ。資料を斜め読みする限り、やはりこれは生命の精霊力を糧に水の精霊力を召喚するものですね』

「……この祭器は、なんのために作られたものなのでしょうか?」

『ふむ。もちろんある目的のために作られたものですが、私が説明したところで――』

「まぁいいから聞かせてくれよ。この祭器が作られた目的ってやつを」

『いいでしょう。我が師の生涯の研究テーマは永遠の生です。健やかに永遠に生きること。そして我ら弟子の研究テーマは永遠の都市です。永遠の人々が永遠に健やかに暮らせる都市を実現するべく研究を重ねました』

「永遠、の…」

『この祭器はその一環。都市づくりのための水源をどうするか、というテーマで作られたものですね――』

「そんな!それが目的ならどうして人の命などを糧にするのですか!」

『ソレイユ司祭、でしたか。あなたがどう考えているかは分かりませんが、当時は今とは違って、消費される立場の人というのがいたのです。いや、今がどうなのかよく知らないんですけどね』

「消費される…」

『正確には、所有物として扱われる、と言えばよいでしょうか。もちろん、そうした供給源を外部に頼るやり方では永遠性は確保できません。この祭器はあくまでも「やってみた」レベルのものです。思考実験の一環。準備のための準備。そういったものですよ。実用性は皆無に等しい』

「……」

『この程度のものでも、今のこの水無き地では戦略的な価値がある。それは認めますよ。ですが、元々は先に述べたように手慰み程度のものです。何か大それたことを考えて作られたわけではありません。動力が如何にも間に合わせですしね。まぁこの祭器の真実というのはこんなところです』

「それでも… それでも今おっしゃられたように、この祭器は今、ここでは切り札になってしまう」

『そこは否定しませんよ。何を考えて作られたのか、ではなく、どう使うのか、というところが焦点になってしまっていますからね。結局のところ、争いを回避するための鬼札とするのか、後顧の憂いを絶つために破壊してしまうか… 私としてはどちらでも構いません。お任せします』

「……?」

「掻い摘み過ぎだエンぷー。つまり降水を左右する力があるとして祭器の存在を公表し、近隣の勢力が神殿領へ手出しをするのを避けさせるか、あるいは争いの火種とならぬよう、祭器を今この場で破壊してしまうか、ということだな」

『グッド。その通り。道具が作られた目的を知り、その道理を正そうという司祭の考えは人としての道には沿うものなのでしょう。しかしこの祭器にはもう戦略的な価値が生まれてしまった。政治的判断というやつを為さねばならないのではありませんか?』

「わたくしは…」

『アラキス氏はずっとそう言ってきたはずですよ。今やっと理解に至ったという顔ですが、少々呑気と言わざ』

「おっと蠅が飛んでるばしーん」

『ぶぎゅる!』

「なんで追い詰めにかかってんだよタコ。俺たちがこの地に何の関係がある」

『せやけど工藤! お師さんの作った祭器が発端なんやからワイかていろいろと言いたいことがあんのや!』

「今生きてるモンの方が大事だろうが」



「わたくしは……」



「さて、これは難しいな… 何を言ってやるべきか… 言わざるべきか… そもそも二択って話ですらない」




 ゼロ は なやんでいる
 ソレイユ は なきそうだ と いうか はんなきだ
 エンぷー は なまいきそうだ

 コマンド?? >> ユゥリィ・リゥ

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コメント

むむむ、難しくなってきましたね!続き御疲れ様ですこんばんは!

ユゥリィ「 そうだね、ええっと。使い道としては二つ。公表して政治的交渉の切り札とするか、後顧の憂いを絶つ意味で、壊してしまうか。」 「 それで考えるべきは、そうした時の後の身の振り方。前者は、降雨をせねばならない状況になる可能性があるね。その場合は・・・」 嫌がっている生命を吸い取る機能を使う、使わないの瀬戸際に立たされる可能性がある。

ユゥリィ「 後者は、その選択肢に悩まされる可能性はないけれど、水源の確保を他の方法に委ねなければならない。それも期限内に。」 「 思いつくところはこんなところだけど。 」「 それこそ、事情を知る人たちとしっかり話し合うところじゃないかな。 」

ユゥリィ「 決定権は、重いよね 」 責任てやつ。「 でも話し合って決めたことの責任を、貴女一人が背負うことはないんだよ。」

ここに留まり続けることができない身としては、決定に口を出すことはできないのだけども。

リゥ「 あたしは、壊してもいいと思うわ。理由? ソレイユにそんな顔して欲しくないし。ま、 あたしの我侭なんだけどね? 」 「 不幸中の幸いかもしれないけれど、もう少しだけ雨は降ってくれるから。その間になんとしても水源を確保するわ。 絶望するのは、動いてからでも遅くはないし。 」

リゥ「 ね、ソレイユ。絶対的な成功なんて保障はないと思うの。なら、どうなろうとも全力を尽くして良い方へ導くと覚悟を決めること。 だから、後悔しないようにしっかり考えましょう? それに丁度ほら、そこに詳しいのがいるようだし 」 エンフぷーに視線。

リゥ「 どうなろうとも、あたしは、ソレイユと一緒にいるってきめたんだから。 」

わからなくても踏み出さなきゃ、少なくとも良いほうにすら動かないのではないかと。責任者としての彼女がどうしても負ってしまう重圧はあるのでしょうけれども。すこしでも一緒に背負えたらいいなと。そんな気持ち。

長文すみませーん!

どうなるんでしょうねぇ?
続き気になる。
てか懐かしい。
ちゃんと話してくれたら、シェンホウも相談にのるのに(笑)

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白銀

Author:白銀
TRPGと付き合ってはや十数年。
まさか結婚相手までTRPG者とは、TRPGで遊び始めた頃の白銀少年は知る由も無かった。

ルールブックの範疇で好き勝手に遊ぶので、ご一緒の際はよろしくどうぞ。

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