ダイスの言うとおり

ダイスにはロマンがあるよな

今年はちょっと懐かしいキーワードを動かしつつうっかりまたまた続き

 毎年恒例のアレ。
 今回もちょい連載。対象者以外は見ることかなわぬゆえあしからず。見てもいいけどワケ分からないよ。


「残念だが、今回は引き返すしかないと思う」

「うん」

「天候が良くなる気配はないし、食糧飲料水については心配ないが、燃料が心もとない」

「うん」

「何より、なんだ、言いにくいんだが、体力的にそろそろもたん」

「そうだよね。もうじっとしてても疲れるし、寒いし、体動かなくなっちゃうし、できることはやり尽しちゃったし」

「… あー。まぁ、連れ出しておいて行けません、ごめんなさい、ってなったことについては、弁解の余地もないわけだが」

「そんなこと気にしないよ?」

「まぁそう言ってくれるとは思ったんだがな。目的地を前にして動けない状態が続くと、どうにもこう滅入って気が腐ってな」

「うん…」

「自分は実はこういうのに向いてないんじゃないかと思うと、お前を旅暮らしに連れ出した手前、どう責任を取っていいものか分からんのだが… すまんかった」

「やっぱりそんなこと考えてた」

「まーそりゃーなぁ…」

「この状況で疲れない人、いないよ。体が元気でも気が持たないっていうか」

「お前いつも通り元気じゃないか」

「それがあたしの強み、でしょ?」

「まぁ、そうだけどな。この状況が苦にならないのはタフだよな実際。俺がいなくてもお前なら…」

「行けると思うの?」

「… さて、どうかな」

「んっと、あたしはどこだって行けるだけで嬉しいし、楽しいし、こうやって旅の空で生きていくことを後悔なんてしてないよ」

「ん?」

「進めない中、こうやって天気が良くなるのを待ってるのも、なんにもできなくてじっとしているしかないのも、そういうことだってあると思うし」

「まぁそりゃそうだけど」

「待って。言わせて」

「あぁ、はい。すまん」

「こうやって、旅の空で暮らしていくのも、あなたが連れ出してくれたからだよ」

「だからこそ、すいませんって話で…」

「あなたがいるから」

「あー… え?」

「一緒に旅ができるから。楽しいし、嬉しいし、一緒に一生懸命生きようって言ってくれたから、だから」

「わ、分かった!タンマ、ストップ!」

「いや! タンマなし! 一緒に行けないなら旅に出たりなんかしないし、旅をあきらめるって言うならあたしもあきらめるよ!」

「うっ…」

「もっと簡単に言うと」

「い、言うと?」

「責任とってね♪」

「アッハイ」



『往け精霊使い。死は恐るるにに能わず!』

「いきなりなんだよ今クソ寒い中テント片付けてるんですよパイプに張り付いた手の皮剥そうとしてんですよOK?」

『結局、旅に向いてようが向いてなかろうが、連れ出したんだから責任取れ、というオチか』

「ばっかちげーよ。どうなってもついていくから気にしないで(はぁと) つってんだろうが。女心の分からん精霊はこれだから」

『いささかカチンと来なくもないが、まずそこまで好意を寄せられていると確信を持てる、貴様の頭が心配だ』

「あっ、刺さった。今俺の心にてめーの投げ槍がぐっさり刺さった」

『泣くなうっとうしい。そう思えなくもないからこそ、この死をも克服する勇気を与える私を呼び出した』

「違います」

『ふむ』

「つまるところ、分かち合えってことだよ」

『ふふん、憑き物が落ちたようにさっぱりした顔だな』

「まーな。できた相棒だろ」

『ひとつ教えてやろう』

「なんだよ」

『物事がうまくいかなくて勝手に落ち込んでいたら彼女に慰められて元気を取り戻し』

「ギ、ギャース!!」

『激しく年下の相手の方がしっかりお前の気持ちを汲んで傷つけないように励まして』

「グ、グワーッ! し、死をも克服する勇気を俺に!」

『私を呼んだかね』

「そういえば俺の勇気てめーだった死ね!」



 自分と向き合うのはときに最大級の勇気を必要とする、という良いお話でした(脱兎)
 お互いのことが分かりあいすぎてると、すごい勢いで堂々巡りした挙句に先読み自爆するよね、みたいな。

 どうしてコントオチなの? と問いつつよいお年を。

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コメント

ほほえましいです、連載お疲れ様でした!
今年もやんわり元気に過ごしてるみたいで。

ああこれいいそう、ってニヨニヨしながら読ませて戴きました。
おつかれさまでーす!w

ことしもよろしくおねがいしまーす!

やんわり元気にまた一年。
こちらこそよろしくお願いいたします。

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白銀

Author:白銀
TRPGと付き合ってはや十数年。
まさか結婚相手までTRPG者とは、TRPGで遊び始めた頃の白銀少年は知る由も無かった。

ルールブックの範疇で好き勝手に遊ぶので、ご一緒の際はよろしくどうぞ。

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