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ダイスの言うとおり

ダイスにはロマンがあるよな

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今年はちょっと懐かしいキーワードを動かしつつうっかりまた続き

 毎年恒例のアレ。
 今回もちょい連載。対象者以外は見ることかなわぬゆえあしからず。見てもいいけどワケ分からないよ。


「さて、かれこれ八日目の朝が来たわけだが、天候は相変わらずだな。どうしようか」

「食糧も燃料も、まだもう少し余裕はあるよ。テントの雪落とさないとね」

「まぁそうだな…しかしもう少しで集落の辺りってところで、もう七日も悪天候で足止めとはな」

「ふふっ こういうことも、あるよね」

「高山ってのはこれだからなぁ… んー…」

「タバコ? もうずいぶん吸ってないから、荷物の奥の方じゃないかな」

「… あれ、今、俺タバコ探したのか…」

「ん… 昔吸ってるところを見た時と同じしぐさ、だったし」

「ここは人いっぱいの街でもないし、何の縛りも無い旅先だっつーのになぁ… ちょい、疲れたのかもな」

「うん… どうせ吹雪が収まるまで動けないし、ゆっくりするしかないよ」



「吹雪、やまないね」

「あー… シルフもフラウも荒れ狂ってる。フェンリルの遠吠えまで聞こえやがる。まだ続くだろうな」

「… こういう足止めされてるときって、どういうこと考えてる?」

「ん? そうだな… 早く嵐が過ぎ去ればいいとは思うが、悲しいかな精霊の声が聞こえる身としてはそう楽観的にもなれないんで、まぁ地図眺めたり道具を点検したり体力温存のために寝たりしようかなというところかな」

「うん、そうだね。やれること、やろ」

「おまへは強いねしかし。全然焦りもイラつきもしてないどころか、こんな状況も楽しんでるだろ」

「楽しいよ? これだって旅の中身のひとつだし。普段は経験できないことだし」

「まーそうだな」

「それに、一緒にいられるし」

「照れるぜ」

「だから楽しいよ」

「そうだな。そういう奴だよお前は」

「人のことは分かってるんだよね…」

「?」



『本当は相手が何を言いたいのか分かってるんだろう』

「勝手に出てくんなよ呼んでねぇよこのクソ寒い中風で抜けたテントのペグをかじかんだ手で打ってるんだよいたぁい指打った!」

『往け精霊使い。死は恐るるにに能わず!』

「待て、そんな凍死に立ち向かうような勇気を以てまでこんな作業したくない」

『そっちじゃない』

「まったく精霊ってやつは空気を読まんな」

『だがそれがいい』

「んなわけあるかめんどくせー」

『何を恐れている』

「別に恐れてなんかいねーよ。アクシデントでもなんでもかんでも楽しめるあいつと違って、俺は目的達成型だ。普段の旅路でいろいろあっても問題ないのは、小目標に切り替える引き出しが多いからだ。だがこういうところじゃそうはいかない。こうやってじりじり足踏みしてる状況は心身ともに消耗していく一方だ。極限に近い状況でそういった消耗は大きい。だから多少無理してでも進んだ方がかえって消耗を避けることができる可能性はある。が、もちろんリスクを考えたらそんな選択はしないのが普通だ」

『ふむ』

「てことを言いたいんだけど、俺に気を遣って言うに言えねーってのも分かってる」

『ならばお前から提案するべきだろう』

「俺は実は旅暮らしに向いてませんな人種でしたわーってな」

『そこまで開き直っているんだろうに』

「俺はあいつをこの道に引っ張り込んだんだぞ」

『やれやれ。難儀なことだな』

「それだけかよ」

『私は勇気の精霊。お前の勇気そのものだ。アドバイスをする存在ではない』

「ちぇ。わぁーってるけどさー」

『あとは、そうだな。私とこんなことを話すよりせっかく相棒がいるんだ。きちんとそっちと話せというくらいか』

「アドバイスしてんじゃねーか」

『つまり、お前も本心では分かっているということだ』



 なんでへたれ一直線なの?
 などと呟きつつ、いつもの旅風景とは違う展開でもう少し続くんじゃ。

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コメント

(ほうほほう。
読んでます、読んでますよ。

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白銀

Author:白銀
TRPGと付き合ってはや十数年。
まさか結婚相手までTRPG者とは、TRPGで遊び始めた頃の白銀少年は知る由も無かった。

ルールブックの範疇で好き勝手に遊ぶので、ご一緒の際はよろしくどうぞ。

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